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TEL:03-5944-8411カンジタは、真菌類(カビ)の一種で、真菌が増殖して起きた症状の事を、カンジタ症と言います。
この真菌は、誰もが皮膚や口、肺、腸などに寄生していますが、健康な時には炎症を起こしたりする事はありません。
基本的に、カンジタは、常在菌の一種で性行為と関係なく女性の10%位の人が、膣内にカンジタ菌がいると言われております。体力の低下、膣環境の変化、抗生物質の連用などによって、膣内や外陰部で増殖し症状を起こします。従って、性行為で感染するというより、自己増殖によって症状が出る人が多いとお考えください。
ただ、自覚症状がある場合に、性行為をされると、症状を悪化させてしまう場合や、パートナーの男性に感染させてしまう場合がありますので、自覚症状がある場合は、性行為は控える様にしてください。
男性の場合、性器にカンジタを保有していても、殆ど自覚症状なく、自然治癒する事も症例として多くあります。ただ、症状が出る場合は、亀頭や包皮に、かゆみや違和感、軽い排尿痛を伴い、稀に尿道炎を起こす事もあります。また、二次感染を起こし、包皮から排膿があり、陰茎がかなり腫れる場合もあります。
カンジタを増殖している殆どが、包茎の状態が原因と言われている為、度々感染される人や二次感染を起こし酷い状態の際は、包茎手術を考えられた方が宜しいかと思います。逆に、包茎でない人は、殆どの確率で感染しない病気だとお考え頂いても間違いありません。
女性の10%は、膣内にカンジタ菌がいると言われておりますが、自覚症状がない場合は、必ずしも治療が必要と言う事はありません。
特有の症状としては、おりものがヨーグルト状になったり、白色帯下したり、膣内や外陰部が痒くなります。更に放置されると、痒みが強くなり、ひっかいて外陰炎を起し、赤くただれて痛みが酷くなる場合もあります。また、外陰や膣の灼熱感、痛み、性交痛、排尿障害を訴える事もしばしばあります。
妊婦中の膣内カンジタ保有率は約30%と言われており、その中で痒みなどの自覚症状や外陰・膣の炎症を起こし、その中の人で、治療が必要と判断されるものは15 ~ 30%程度です。また、妊娠36 週以降で、膣より大量のカンジタが検出された場合は、産道感染の防止を目的として治療する事もあります。カンジタの羊水や産道感染により、胎児への口腔粘膜へ感染すると、鷲口瘡が生じる可能性があります。
男性の場合は、亀頭冠状溝とその周囲から出ている排膿を、スワブ(綿棒)で採取し、培養検査を行い診断します。
基本的な治療方法は、軟膏での治療となりますが、二次感染を起こしている場合は、併用して内服薬を投与します。
女性の場合は、おりものをスワブ(綿棒)で採取し、培養検査を行い診断します。
基本的な治療方法は、膣内は膣剤を用いて、外陰部は軟膏での治療となります。また、男性と同様に、二感染を起こしている場合は、併用して内服薬を投与します。
カンジタは、基本的にしっかり治療を受けられれば治癒しますが、少数例として、再発を繰り返す事もあります。その原因は、主に、自分の腸管に存在するカンジタが肛門から外陰部を経て、新たに膣に自己感染する原因と、性交渉によって男性から新たに感染する原因もありますので、感染した場合は、ご自身だけの治療だけではなく、パートナーも同時に治療を受けられる事をお勧めします。
基本的に、抗真菌剤の軟膏を約1ヶ月間塗って頂ければ、完治します。ただ、二次感染を起こしている場合は、1週間程度、抗生剤を服用して頂く場合もあります。また、女性の場合は、膣剤を1週間程度併用して、治療を行う場合もあります。
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