東京都豊島区南池袋1-19-3 池袋嘉泉ビル4F
単純ヘルペスには1型と2型があります。 1型ヘルペスは、主に口唇とその周囲の顔面に発症します。風邪をひいた時など免疫力が落ちた時に、唇の周囲に出来るのが1型ヘルペスとお考えください。(日本人の5割から8割位の人が持っていると言われています。) 2型ヘルペスは、主に外性器に発症します。発症時は、1型ヘルペスと同様に、風邪などひかれた時など免疫力が落ちた時に、外性器に出来るのが、2型ヘルペスとお考えください。ただ、最近では、オーラルセックスなどの為に、性器にヘルペスが出来る場合でも、1型ヘルペス感染の割合が徐々に増えてきています。
性器ヘルペスは、基本的に性器の接触で感染しますが、それ以外にタオルや便座を介しても感染する事もあります。
男性器や女性器や肛門のまわりに不快感や痒みが生じ、軽い刺激感を伴って赤い小さな水ぶくれが群がって現れます。男性の場合は、亀頭、包皮、陰茎などの皮膚にできます。女性では外陰部(膣の入り口の周囲の皮膚)にできます。初めは皮膚がピリピリし小さな赤い水泡ですが、その後、皮膚に小さな潰瘍(水泡がつぶれた跡)ができます。潰瘍の周りは赤くなっていて少し隆起している事もあります。やがて黒っぽいかさぶた(痂皮)ができて治っていきます。水疱は、ご自身では見逃す事も多いのですが、水疱の有無、痛みが有るかないかは問診上重要です。
ある程度の診断は、肉眼的所見から行いますが、血液検査でウイルス抗体の検出を行い、1型・2型の確定診断を行います。再発型に関しては、薬疹、梅毒、軟性下疳、カンジダ症、アレルギー性による皮膚炎などとの鑑別をします。 ★ヘルペスIgM抗体検査は、発疹出現後1週間以内に上昇し、1~2週間がピークとなり、抗体価は、約2ヵ月で下降します。 ★ヘルペスIgG抗体検査は、発疹出現後1週位から上昇し、2~4週後がピークとなり徐々に下降しますが、抗体価は、長期間維持されます。
皮膚にヘルペスの症状が出ている時には、ウイルスの量も多く、強い感染源になります。特に、水疱の中にはたくさんのウイルスがいますので、症状が出ている際は、必要以上に触らない様にされてください。また、患部に触れたり、薬を塗った後は、必ず手を洗う様に心掛けてください。痒くてもかさぶたは破らない様にして、症状が出ている時は、タオルの共用は避けてください。(下着やタオルなどの洗濯物といっしょに洗って大丈夫ですし、お風呂の湯で感染することはありません。)
ヘルペスを完治させる方法はございませんが、症状を治す方法としては、抗ウィルス剤を5日間服用して頂き、水泡が出ている患部に、直接抗ウィルス剤軟膏を塗って頂ければ、症状は治ります。
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