東京都豊島区南池袋1-19-3 池袋嘉泉ビル4F
TEL:03-5944-8411尿道内でクラミジアが増殖し、尿道炎の症状を引き起こします。
典型的な症状は、感染の機会があってから、大体3日目から21日目位後に、尿道の痒み、違和感、軽い排尿痛、尿道口より透明の排膿が出るといった自覚症状があります。(無症状の人もいらっしゃいます。)
症状が余り強くないので様子を見ていると、2・3週間で症状が治まる場合がありますが、その場合は、クラミジアが治癒したのではなく、尿道内に潜伏しているので、知らない内に、パートナーに感染させてしまう場合が多々あります。 そして、更に放置された場合は、クラミジアが逆行し、精管から精巣上体にまで達し、副睾丸炎を併発する場合もあります。この場合は、睾丸全体が腫れて大きくなったように感じるときもあれば、睾丸の近辺にシコリができ、受診する人もいます。
初感染際は、殆ど自覚症状がありません。(90%の女性が無症状です。)従って、自ら病院に行かれる事は、殆どありません。
ただ、症状がある場合は、帯下の異常、性交痛、下腹部違和感などあります。更に放置された場合は、クラミジアが膣から子宮頚管まで達し子宮頚管炎、卵管周囲炎、骨盤腹膜炎、肝臓周囲炎など、原因不明な腹痛になる事もあります。
また、男性のクラミジア感染症に比べて症状が軽度ですが、合併症や後遺症が大きいので、より注意が必要です。
クラミジアの有無は、顕微鏡では確認出来ませんので、男性の場合は、クラミジアPCR法でクラミジアの検出を行い、女性の場合は、子宮頚管から分泌物を採取し、クラミジアPCR法でクラミジアを検出して診断します。
そして、口腔内のクラミジア検査に関しては、患部を診させて頂き、症状が出ている部分をスワブでぬぐい、そのぬぐい液をSDA法で行う方法と、うがいを行って頂き、その液をPCR法で行う方法があります。
また、血液検査で行うクラミジア抗体検査に関しては、IgG抗体検査が活動性感染の指標となりますが、性器クラミジア感染症においては、IgG抗体の上昇が十分ではないため、IgA抗体検査とIgG抗体検査を一緒に行う事をお勧めしております。
ただ、血液検査で行う抗体検査に関しては、現在感染しているのかどうかという診断にはなりませんので、ご理解下さい。
★クラミジアIgA抗体検査は、感染後約2週間で上昇し、抗体価は、約6ヵ月で消失します。
★クラミジアIgG抗体検査は、感染後約1ヵ月後から上昇し、抗体価は、長期間維持されます。
上記でお伝え致しましたが、男女共に、クラミジアの感染は無症状の人が多くいらっしゃいますので、クラミジア感染症は近年増加傾向にあります。
また、クラミジアが眼に入る事がしばしばあり、もし、目に入った場合は、眼球結膜炎を起こし、眼の充血や眼の痒みや眼ヤニなどの症状が発症します。
基本的に、抗生剤を1週間から2週間程度、服用すれば完治しますが、二次感染を起こしている場合は、注射を併用して治療をする場合もあります。また、女性の場合は、膣剤を1週間から2週間併用して、治療を行う事もあります。
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