東京都豊島区南池袋1-19-3 池袋嘉泉ビル4F
尿道内で淋菌が増殖し、尿道炎の症状を引き起こします。 典型的な症状は、感染の機会があってから、大体1日目から10日目位の後に、灼熱感を伴う排尿痛や、尿道口より黄色の排膿をもって発症します。 そして、さらに放置された場合は、淋菌が逆行し、精管から精巣上体にまで達し、副睾丸炎を併発する場合もあります。この場合は、かなりひどい痛みを伴い、腫れによって陰嚢部がテニスボールサイズ位まで、大きくなる事があります。
膣内から淋菌が子宮頚管に入り、子宮頚管炎を引き起こします。 主な症状としては、帯下の増加、膿様帯下、悪臭などですが、男性に比べて女性は症状が少なく気が付かない事もしばしば起こります。(感染された80%の人は、無症状です。) また、原因不明の下腹痛や発熱の原因になる事もあります。
男性の場合は、排膿があれば診察だけでもかなりの診断が出来ますが、尿中、及び、尿道分泌物中の白血球の存在と染色により白血球中に貧食された淋菌を確認する事によって診断出来ます。 女性の場合は、膣分泌物から淋菌を確認する事によって診断出来ます。 検査方法は、主に、淋菌PCR法などで行います。 また、口腔内の淋菌検査に関しては、患部を診させて頂き、症状が出ている部分をスワブでぬぐい、そのぬぐい液をSDA法で行う方法と、うがいを行って頂き、その液をPCR法で行う方法があります。
最近見られる淋菌は、抗菌薬に対して耐性を持っている事が多く見られます。その為、以前の様に、抗菌薬で必ず完治するという事をお伝えする事が出来なくなりました。そして、その場合は、何日か通院して頂き、点滴での治療でないと完治しない場合があります。 また、淋菌に感染された人の10%から20%位の人は、クラミジアに感染している場合(混合感染)がありますので、淋菌の検査をされる場合は、クラミジアの項目を検査に入れて、検査される事をお勧めします。
基本的に、抗生剤を1週間から2週間程度分投与致します。強く症状が出ている場合は、注射や点滴を併用して治療をする場合もあります。また、女性の場合は、膣剤を1週間から2週間併用して、治療する事もあります。
※最近の淋菌は、薬剤に対して耐性を持っている事が多くある為、必ず効く抗生剤というのは、ありません。
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